糸紡ぎの実演も!「蚕種祭」

糸紡ぎの実演も!「蚕種祭」

Culture2019.03.07
春の足音が聞こえてきたフォトウエディングの聖地・関門海峡。下関の忌宮神社では、毎年3月28日に開催される恒例行事があります。その名も「蚕種祭(さんしゅさい)」です。

忌宮神社は、4世紀頃に第14代仲哀(ちゅうあい)天皇がヤマト政権に抵抗する熊襲(くまそ)の平定のため九州へ向かう際、7年間滞在した「豊浦宮」の跡とされています。「古事記」や「日本書紀」にも記されている神社で、「数方庭祭」や「風鎮祭」など歴史深いお祭りが頻繁に開催されています。

仲哀天皇が即位して4年経った頃に、秦の始皇帝11世の孫・功満王が入朝帰化し、天皇に蚕種を献上しました。忌宮神社は、中国から蚕種が初めて渡来した記念すべき土地なのです。昭和8年には全国からの奉賛金により、大阪城築城のために運ばれる予定だった巨石を用いて「蚕種渡来の碑」が建てられました。これにちなみ、養蚕が庶民の暮らしをいかに支えたかを回顧する意味も込めて、碑の前で「蚕種祭」が行われるようになりました。

昭和の大戦時期に一時中断していましたが、昭和55年に復興し、現在に至ります。

当日は、繭や野菜などが奉納された「蚕種渡来の碑」の前で祭典が執り行われます。地元の短歌会や吟詠会が蚕種にまつわる歌を献歌、献吟し、機織りや糸紡ぎの奉納、実演も行われます。昔ながらの道具で行う機織りや糸紡ぎを間近で見ることができますよ。

祭典後には、宮の内茶寮でお抹茶の接待も!蚕の繭を模したかわいらしいお菓子も目を引きます。事前予約などは必要ないため、誰でも自由に観賞することができますよ。
 シルクロードの始まりを感じる、忌宮神社の春の風物詩「蚕種祭」。ちょっと珍しいお祭りに足を運んでみませんか?

写真:忌宮神社で行われる「蚕種祭」

忌宮神社 蚕種祭(さんしゅさい)
期間:3月28日(木)11:00〜
場所:忌宮神社(下関市長府宮の内1-18)
アクセス:JR下関駅からバスで23分「城下町長府」バス停下車徒歩5分/JR長府駅からバスで10分「城下町長府」バス停下車徒歩5分/下関ICから車で20分


写真2:「蚕種渡来の碑」


写真3:地元の短歌会や吟詠会による献歌・献吟


写真4:お茶とお菓子の振る舞いも
写真提供:忌宮神社

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