旧料亭で出会った“お内裏様”と“ハート”!

旧料亭で出会った“お内裏様”と“ハート”!

Travel2018.03.07
門司港でも桃の節句に合わせ、レトロ地区の歴史的な建物をはじめ、周辺の施設で明治から平成に作られた数々のひな人形が飾られました。3月3日(土)には、2014年に惜しまれつつ営業を終えた「旧料亭ひろせ」が、この日限定で特別公開。昭和初期に地元の富豪の別邸として建てられ、戦後は料亭として門司港の歴史を見守った日本家屋は、リノベーションされていない昔のままの造り。それだけに、懐かしいひな人形との取り合わせは和風情緒が際立ちます。

中庭に面した座敷には、豪華七段のひな人形。その隣では、三色のひし餅ならぬ、「ひし餅カラーのハート餅」の販売が。「7つのハート」が隠れる関門エリアですが、意外な場所で、思ってもみなかったハートに巡り会いました。売っていたのは、着物姿の大学生ペア。月並みですが、まるでお内裏様とお雛様のおもてなしを受けているよう! さらに“お内裏様”こと、リキト・マンジュナタ(Likhith Manjunatha)さんは、なんとインドからの留学生。九州大学工学部で学ぶ傍ら、門司港の老舗餅店「高石餅店」でインターンシップ(就業体験)をしているそう。そういうわけで、この日も餅を売っていたのでした。工学部と餅店でのインターンシップという組み合わせはいささか意外でしたが、「規模の小さなビジネスでも、広告のやり方など学ぶことは多い」と実感がこもります。この日が2回目という着物の着心地は、「歩き慣れないけど、帯を締めると着崩れしないところは機能的で好きです」と笑みも。門司港の印象を尋ねると、「モダンなものと古いものが共存する素敵な街だと思う」と、うれしいコメントを残してくれました。この日の出会いそのものが、かつて国際港として繁栄した歴史を持ち、新旧の建物が街を彩る門司港を象徴しているかのようでした。

写真は「ひし餅カラーのハート餅」を売っていたリキト・マンジュナタさん(左)と広島大学の藤嶋ななかさん

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こちらは、「高石餅店」がインターンシップをしている九大生と開発した「レンガ餅」。門司港レトロ地区のれんが造りの建物にインスパイアされて生まれたという。長方形に切られたココア味とシナモン味の2種類の餅が、壁のように敷き詰められています



「ひし餅カラーのハート餅」は、今回特別に作られたもの



門司港の歴史と共に歩んだ「旧料亭ひろせ」は、趣のある路地裏が広がる門司区清滝(きよたき)エリアにあります



看板にも幾星霜を経た風格を感じます!
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