天下の奇祭!歴史ある「数方庭祭」

天下の奇祭!歴史ある「数方庭祭」

Culture2018.08.12
フォトウエディングの聖地・関門海峡も夏真っ盛り。下関東部の城下町・長府にある「忌宮(いみのみや)神社」では、とても珍しい夏の行事が開催されます。その名も「数方庭祭(すほうていさい)」です。8月7日(火)〜8月13日(月)の7日間にかけて、毎夜行われます。高さ20mにもなる大きな竹と七夕飾りを持って、境内の石の周りを回るという珍しいお祭り。山口県無形民族文化財に指定されており、「天下の奇祭」とも呼ばれています。

忌宮神社は、第14代仲哀(ちゅうあい)天皇がヤマト政権に抵抗する熊襲(くまそ)の平定のため九州へ向かう際、7年間滞在した「豊浦宮」の跡とされています。「古事記」や「日本書紀」にも記されている歴史ある神社です。「数方庭祭」は、豊浦宮で起きたある戦いがきっかけとなっているようです。

仲哀天皇が熊襲平定を行っている際、熊襲の後押しをしていた朝鮮半島の新羅(しらぎ)の総大将・塵輪(じんりん)率いる敵軍が攻めてきました。兵士たちが苦戦を強いられる中、仲哀天皇は自ら弓と矢を手に取り、塵輪を倒したのです。兵士たちは勝利の喜びから槍や刀を手に取り、塵輪の屍の周りを踊りまわったといい、これが「数方庭祭」の起源と伝えられています。塵輪の首をはねて埋めた跡地とされるのが、境内にある「鬼石(おにいし)」と呼ばれる石です。「数方庭祭」では、この「鬼石」の周りを7晩回ります。

男性は高さ20m〜30m、重さ100キロにもなる「大幟(おおや)」と呼ばれる巨大な竹を担ぎ、女性は「切籠(きりこ)」と呼ばれる灯篭をつけた七夕飾りを持ちます。7日間毎日、神前に祭りを始める報告である「本殿祭」と清祓いが行われ、「一番太鼓」を合図にまず「切籠」が「鬼石」の周りを3周します。その後、子どもたちが4mほどの「小幟(このぼり)」を持ち3周、次に「中幟(ちゅうのぼり)」を持った人々が3周、と続きます。最後に「大幟」が登場し3周するまでの一連の流れが、「四番太鼓」まで4回繰り返されます。「チャンコホイホイドンパッパッ!」の独特のリズムとお囃子にのって、「切籠」から「大幟」まで掛け声を出しなら回る様は圧巻です。

竹を担ぐ人々は、氏子や各企業など約200人!巨大な「大幟」は倒れてしまうハプニングもありますが、それも祭りの醍醐味の1つ。幼児から70代まで幅広い年代が参加する、忌宮神社の夏の風物詩です。美しく鮮やかな七夕飾りと、約60本にもなる巨大な「大幟」が集結する様子は見事!こうした竹は、参加者自ら根から掘ってきて作っているといいます。

当日は女性用の貸し出し「切籠」や「小幟」があり、一般の参加者も気軽に参加できますよ。「大幟」は担ぐ練習が必要なため参加はできませんが、体験コーナーが用意されています。歴史感じる「天下の奇祭」を体験してみませんか? 写真:天下の奇祭!歴史ある「数方庭祭」

数方庭祭(すほうていさい)
開催日時:8月7日(火)〜8月13(月)
本殿祭19:00〜 数方庭神事19:30〜21:30(およそ30分刻みに四番太鼓まで)※11日(土)は二番太鼓にて各奉仕団体代表による「幟舞」あり
場所:忌宮神社(下関市長府宮の内1-18)
アクセス:JR下関駅からバスで23分「城下町長府」バス停下車徒歩5分/JR長府駅からバスで10分「城下町長府」バス停下車徒歩5分/下関ICから車20分
駐車場:近隣駐車場をご利用ください


写真2:夕焼けに映える大幟


写真3:長い竹が空に伸びていきます 写真提供:忌宮神社

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